金利が上がっても返済額が変わらなかったのは「据え置き」。差の約4,280円は、元金の減りが遅れていました
この事例は実際のご相談をもとに、氏名・年齢・お住まいの市町村・金融機関名を伏せ、残高や期間を概数にしたものです(毎月の返済額は実際の数値です)。金利は2026年9月時点の各行の提示金利で、実際の条件は仮審査・本審査で確認が必要です。
ご相談前の状況
- お借り入れ
- 東海地方の地方銀行・2本
- 残高(2本合計)
- 約1,300万円
- 金利
- 変動 1.350%
(当初 0.600%) - 残りの期間
- 約15年半
- 10年以上前に借りた2本の住宅ローン。当初0.600%だった金利は、いまは1.350%まで上がっています。
- それでも毎月の返済額は 72,292円 のまま。5年ルールで返済額が据え置かれている状態でした。
- 同じ残高・同じ期限で、今の金利1.350%で計算し直すと 76,572円。差の 月約4,280円 は免除されているのではなく、その分だけ元金の減りが遅れています。
並べて比べた案
| 案 | 金利 | 月々 | 期間 | 完済時の年齢 | 総返済額 |
|---|---|---|---|---|---|
| 今の銀行(東海地方の地方銀行)・今のまま (今の金利で計算し直した額) | 1.350% 変動 | 76,572円 | 残り約15年半 | 70代半ば | 約1,440万円 |
| ネット系銀行A・20年 (約4年 延長) | 1.330% 変動 | 67,416円 | 20年 | 70代後半 | 約1,618万円 |
| ネット系銀行B・20年 (約4年 延長) | 1.347% 変動 | 67,526円 | 20年 | 70代後半 | 約1,621万円 |
| ネット系銀行A・期間そのまま | 1.130% 変動 | 82,450円 | 約15年半 | 70代半ば | 約1,550万円 |
| ネット系銀行C・期間そのまま | 1.179% 変動 | 82,759円 | 約15年半 | 70代半ば | 約1,556万円 |
※ 借り換え後の借入額1,420万円は、残高と諸費用・当社手数料(あわせて約115万円)の合計を10万円単位に切り上げた額です。※ 総返済額は「今のまま」が今の残高、借り換え案が1,420万円に対する額です。
お伝えした結論
期間をそのままにした借り換えは、月々が上がるため費用に見合いません。金利は1.130%まで下がりますが、諸費用を上乗せした分だけ月々は82,450円に増えます。
- 月々を下げることが目的なら、20年への延長案(ネット系銀行A・月67,416円)。今の実際のお支払い72,292円より約4,900円、計算し直した額76,572円より約9,100円下がります。
- ただし総返済額は約178万円増え、完済時の年齢は70代半ばから70代後半になります。この差を承知のうえで選んでいただく必要があります。
- 5年後に金利が1%上がった場合の月々(ネット系銀行A・20年で約72,441円。5年後の残高・残り期間で再計算)も並べ、「上がっても今の実際の支払いと同じ程度」であることを確認しました。
- 年収・他のお借り入れは面談時点では未確認のため、返済比率の判定はこれから。審査の結果によっては借り換えできない場合もあります。
この事例から言えること
- 返済額が変わっていないことは「影響がない」ことを意味しません。据え置きの間も利息は増えています。
- 「金利が下がる=得」ではなく、諸費用を含めた月々で比べる必要があります。
- 期間延長は月々を下げる有効な手ですが、総額と完済年齢の増加を必ず併記します。
この事例の資料(約30ページ・PDF)は、LINE登録でそのままお渡ししています。